今回は国会のスケジュールについて。
もうすぐ参院選、らしいけど。参議院は3年ごとに半選、らしいけど。
参院選っていつもこの時期にやるの?レベルの疑問を抱いたハヤブサがまとめました。
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国会には、通常国会、臨時国会、特別国会、参議院の緊急招集の4種類があります。特別国会は衆議院総選挙後に次の内閣を決める必要がある時、参議院の緊急招集は衆議院解散中にどうしても話し合わなければならないことができた時に召集されるので、毎年開かれるわけではありません。よって、ほぼ毎年開催されるのは通常国会と臨時国会。
通常国会
通常国会は1月に始まって150日続きます。
開催後一番のイベントは予算審議。国会も4月はじまりなので、次年度の予算を1月から決め始めます。どんな施策をしていく予定なのかを内閣が演説し、そのためにいくら必要なのかを国会で話し合うわけですが、4月までに予算を決められなかった場合はとりあえず暫定予算で会議を始めます。
4月からは国会の主な仕事である法律案の審議をメインに行います。
通常国会は1回まで延長可能で、だいたい6月に終了します。
今年は参院選がありますが、参院選が毎回7月にあるのは通常国会が閉会してからしばらく経った後、という丁度良い時期だからですね。
参院選以外にも、海外調査など議員が永田町を離れる必要がある用事は通常国会閉会後に行われます。
臨時国会
臨時国会は、その名の通り、通常国会閉会後、必要に応じて臨時で開かれる国会です。といっても、ほぼ毎年開かれています。
例えば、2018年は10月24日には、西日本大豪雨や北海道地震などに対応する補正予算案について話し合うために臨時国会が召集されました。通常国会閉会後の災害を踏まえて4月までに予算を立てるのは不可能なので、臨時国会を召集するしかなかったんですね。そのほか、外国人労働者の受け入れに関する入国管理法改正案や、行政手続きを電子化するデジタルファースト法案についても話し合われています。
通常国会では、延長可能とはいえ150日と日程が決まっているため、「時間切れ」で可決されなかった議案が廃案になってしまうことがあります。通常国会の後に毎年臨時国会を開くなら、いっそのこと「通年国会」にしてしまえと言う人もいるようです。
次回はよく聞くけどいまいち分からない「内閣総辞職」について