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UoPeopleに入学した話

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アメリカのオンライン大学、University of the People (UoPeople)にComputer Scienceの学位を取るために入学しました。
入学を決めた理由を書き残しておこうと思います。

ITコンサルを目指して入社

商学部を卒業した後、「ITの専門性があるコンサルタントになりたいです」と言って入社した外資系IT(総合)コンサル企業。
宣言通り、3年パッケージシステム導入を開発メインで担当した後、構想策定系のコンサルっぽい部署に異動してグローバルシステム統合構想策定のプロジェクトに入りました。
初めての海外出張は良い経験だったし、プロジェクトメンバーの過半数がMD、それもトップにいるのはスイスのMDという環境もなかなか経験できるものではなかったと思います。
目の前にいるMD陣のほとんどが日本円換算すると1億以上稼いでいるのかーと思うと変な気分になりました。
でも、自分が目指していた「ITの専門性があるコンサルタント」がこれなのかは疑問で。
色んな人を巻き込んで働くのは苦手だし、AシステムかBシステムかどちらを使った方が良いかなんて答え合わせのできない議論も嫌いだし、色んな人の思惑がある中でどちらでも良いと思っているのにAシステムに落とそうとするのも苦しいし。
どう考えてもシステム導入の開発やっていた頃の自分の方が輝いていたなと思っていました。

本当はエンジニアになりたかった

高校時代は情報系、IT系という分野について考えたこともありませんでした。
就活時期になってようやくIT系の未来が明るく感じて、プログラミング系の作業も自分に向いていると感じました。
独学でアプリ開発をしたりもしました。
もう一度高校からやり直せるなら、情報系の大学に入って、卒業後はエンジニアとして入社して、外貨を稼げる人材になるのになーと思っていました。

そんな頃に以前システム導入を担当していた時に扱っていたシステムの会社から転職の話をいただきました。
外資IT企業ですが、入社部署はシステム導入サポート。
ITコンサル企業でシステム導入していた人が、システム会社でシステム導入するようになるだけです。

製品開発のエンジニアではなく、以前やっていたのと同じシステム導入サポートですが、このままコンサル企業にいてもコンサルタントになりたいと思うようになる気はしないし、提示された給料が当時の1.5倍だし、ということで転職を決めました。

最終面接の社長には「そんな大企業から転職しちゃって良いの?」と言われ、
現職のMDには「君はコンサル企業でもっと大きな仕事をするべきだ」と言われ、
この選択で大丈夫なんだろうかと何度も不安には思いましたが、今やっているプロジェクトがまさに最大級に大きな仕事で、それが楽しくないんだからコンサル企業に未練はないんだと自分を納得させました。

学びなおしに手遅れはない

そうこうしているうちに思ったんです。
「もう一度高校からやり直せるなら、、」なんて思わなくても、情報系の大学に入ることは今でもできるよなと。
転職面接でも現職の人にも、何をしたいのかと問われて「やったことないけど製品開発のエンジニアやりたいんですよ」とは言いにくいですが、学位を取れば少しは説得力あるよな、と。

そんな時に見つけたのがUniversity of the People、略してUoPeople
完全オンラインなので手軽に始められるし、値段も8000円くらいの入学金以外は試験を受ける時の都度払いでした。
つまり、始めるのは簡単だし、諦めたくなったらその時に諦められる。
長期間のチャレンジにはなりますが、余った時間をダラダラ過ごすよりは良い選択に思えました。

入学のハードルは高くない

UoPeopleは高校を卒業していれば誰でも入学できます。
必要なのはネット環境のみ。
貧しい国の人にも高等教育を、というミッションなので、入学金はたったの60ドル。

英語要件は59ドルで受験できるDuolingo English Testのスコア95を狙うことにしました。英語要件をクリアしておかないと英語のコースも受講することになってお金がかかるし、TOEFLなどの他の要件でクリアするよりDETの方が安いからです。
1週間程勉強したらスコア115がとれました。(元々TOEIC 955は持っていました)

60ドル+59ドルで入学できるなら、と思い、早速入学手続きを済ませました。
今は最初の必須科目であるOnline Education Strategyを受講しています。
UoPeopleでの学び方やTime Managementなどの心構えを学ぶオリエンテーションのようなコースです。

デフォルトだと1 Term目から2コース受講させられるのですが、いきなり忙しくなるのも嫌だったので1コースだけに減らしました。

卒業までどれくらいかかるのか

Computer Scienceの学位取得に必要なのは120単位で、1コース3単位、1年に5 Termあるので、1Term1コースずつでは8年かかります。
しかし、大学卒業時の単位をTransferすれば教養科目を中心に60単位分くらいにはなる気がするので、実現すれば4年で卒業できます。
単位移行にもお金がかかるので、必須科目を1コースずつ受けながら、卒業できると見込んだら単位移行したいと思っています。

まだ入学して3週間ですが、今のところ土日が片方空いていれば余裕で課題を終わらせられる感じです。
入学2週目の週末に旅行の予定を入れていたのですが、前の週に前倒して課題を進めておけば問題なく提出できました。
まあ、「大学生の心構え」のような難しくない内容だからできているだけかもしれないので、これからですね。

ちなみに、本来結婚式を終わらせてから入学しようとしていたところを早めに入学してしまったので、結婚式直前にあたる来期はお休みにしようとしています。
入学して2Term目で休学、、でも中途半端にやるより良いよね。

卒業して何になるのか

正直、モチベーション維持が一番の課題だと思っています。
給料は良いので転職願望は薄いし、CSの学位を取っただけで製品開発部門に異動できるわけでもないでしょうし、CSの勉強が今のシステム導入サポートに直結するわけでもないし。
何のためにやってるんだろう?と。

この理由だけでモチベーション維持できるかが今後の懸念です

  • 「情報系学部入っておけば良かったな」と今後10年言い続けずに済むようにするため
  • 「大学時代に留学行っておけば良かったな」と今後10年言い続けずに済むようにするため
  • 空いた時間をダラダラ過ごすくらいなら、少しお金のかかる趣味として勉強していた方が自分を褒められる
  • エンジニアになりたいという夢の第一歩にはできる

この値段なら、やり遂げて良かったことはあっても、悪いことはないと思うので、やれるだけやってみます。

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