読書メーターが2020年の読んだ本まとめを作ってくれました。
小説では、『非色』以来有吉佐和子の作品に衝撃を受けて、同じ作者の本を何冊か読みました。
戦中・戦後の苦しい状況下で、逞しく生きる女性が描かれていることが多いです。
この時代の作品なのに、ジェンダーや人種など現代に繋がる社会問題を取り上げているのは珍しいのではないでしょうか。
主人公が頭の中で混沌と悩んでいることを、さくさく読める文章で描いてあり、夢中になります。
作品の雰囲気は違うけど、『悪女について』で描かれている女性は私の憧れ。
働き方・生き方に関しては『金持ち父さん、貧乏父さん』や社会派ブロガーちきりんの書籍に影響を受けました。
雇われ人としてただ仕事をしているのは「ラットレース」なので、何のために働いているのか、この仕事から何を得ているのかを意識していないと、気が付いたら定年になっているという事態になるのだろうと思います。
『7つの習慣』に関しては、実践するにはもう一度読まないといけないかな。
読んだ本の数:27
読んだページ数:8679
ナイス数:179
妻のトリセツ (講談社+α新書)の感想
夫のトリセツと一緒に読了。家事の分担に差が出る理由は周囲の状態に気づく力の違い、女性は安全策を講じたがるし共感を求めている、男性はマルチに思考を働かせない、など。夫のトリセツと同じ話が角度を変えて書かれているので、黒川さんの説が定着した感じがする。結局はお互いに理解して「そういうもの」と思うのが大事
読了日:12月28日 著者:黒川 伊保子
完訳 7つの習慣 人格主義の回復の感想
とりあえず、一度読んだだけでは習得できる話ではないと思った。今はまだ反応するほど感情的になることもないのでそもそも困ることがないのだが、家族が増えたり上司が変わったりしたらまた読み直したくなると思う。逆に、困っていることが無さ過ぎて自分が何中心で生きているのか分からなくなった。
読了日:12月13日 著者:スティーブン・R.コヴィー
モモ (岩波少年文庫(127))の感想
ただせかせかと毎日をこなすようになるのは良くないね。自分の仕事を見つめ直すこと、人の話を聞くこと、ゆっくり考えることに時間を使えるくらいの余裕は必要。逆に、余暇を貯金して将来使うこともできないから、余暇を何に使うかも大事だよなとは思う。
読了日:12月06日 著者:ミヒャエル・エンデ
知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 (角川新書)の感想
継続して読んでいかなきゃなと思うやつ
読了日:12月01日 著者:池上 彰
世界最先端の研究が教える すごい心理学の感想
手軽に読める雑学書。なんとなく聞いたことある話が多かったイメージ。コスプレすると普段とは違う非人道的な行動をとってしまう、選ばれる候補者は悲観的な発言をしない、左脳的or右脳的かの判断方法、あたりが面白かった。人間はみんな自分が一番好き。
読了日:11月09日 著者:内藤 誼人
スフィンクスは笑う (講談社文芸文庫)の感想
この時代にこの文学と考えればすごいんだろうけど、現代の感覚で読むと苛々する。まず兼輔は悪いだろ。一郎の方が愛が深いから一郎に譲ろうなんて、物じゃないんだからやり取りできるわけないでしょう。何故自分に他人を不幸にしたり幸せにしたりする力があると思った?後半になると安子も安子…。何故あと数カ月で身重で動けなくなると分かっていて農業?野田さん巻き込むなよ。。縫製工場とか看護婦とかあったでしょ。自分でなんとかなさい。という気持ち。
読了日:10月27日 著者:安部 ヨリミ
夫のトリセツ (講談社+α新書)の感想
この著者の本は、男性研究者とAIの研究をするうちに男女脳の違いに気付いたという経緯が面白くて前にも読んだ。『女の機嫌の直し方』と内容は似ていた気がする。言葉裏を読んでもらえると思わない、言わなくてもやってくれると思わない、自分のとりとめもない話は聞いてもらえてると思わない。。。あれ、結構面倒くさい?逆に定番やルールは律儀に守ってくれるらしい。偶に、仕事でもないのにはっきり命令されてイラッとくることあるけど、向こうからすると遠回しに言われる方が困るのかなというのは今回の気付き。妻のトリセツも読むの楽しみ。
読了日:10月05日 著者:黒川 伊保子
恍惚の人 (新潮文庫)の感想
息子からの「こんなに長生きしないでね」は響きそう…。自分を失うってどんな気持ちだろうか。果たしてそれは生きていることになるのか。とはいえ私は自分の心配よりまず親の心配をした方が良い年代だよな
読了日:08月07日 著者:有吉 佐和子
悪意の感想
嘘が多すぎて戸惑ったけど、最後の最後でタイトルに納得。なんとなく気に食わないから気に食わない。所詮そんなもんなんだなぁと。
読了日:07月26日 著者:東野 圭吾
一の糸 (新潮文庫)の感想
あっけない、とは言わないけど驚くような終わり方だった。テンポが良くて一気に読めた。 文楽に生きる芸人魂という馴染みのない世界の話だったけど、それとは別に、茜や世喜(主に世喜)の生き方を見て私も強く生きられる女性になりたいと思った。有吉佐和子の作人は、もっと強くなりたいと思わせてくれるものばかり。
読了日:07月02日 著者:有吉 佐和子
悪女について (新潮文庫)の感想
清く正しく生きたわけではないけど、悪女ではない。賢く、したたかに、美しく。成功する女性の生き方ってこれなのかなと思わされる。あくどいこともしてるから恨まれることもあるとはいえ、ほとんどの人を幸せにしてるし、自分も美しいものに囲まれて、人に愛されて死んでるわけだし。男関係についても、血筋を考えて子供作る相手を選んだのかなとか、成功の為に会ったのかなとか、丸め込めそうな相手を選んで籍を入れたのかなとか…。いや、すごいよ。
読了日:06月28日 著者:有吉 佐和子
ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方への感想
個人情報流出の何が問題なのかが知りたくて読んだが結局問題はないのではないかと思ってしまった。 「suicaIDだけなら個人を特定できないから個人情報ではない」は、1秒単位で乗降車履歴を取れれば個人情報を取れてしまうから間違い、というのは分かる。でも個人が特定されることがそんなに問題? 病気の人に保険の広告が表示されなくなる、というのも、自分で保険が必要なのが分かれば広告なくても自分で探すでしょ。 法律が定まってないと企業側も個人情報活用に踏み込めない、というのは賛成だから企業を叩く前に早く決めてほしい。
読了日:05月08日 著者:鈴木 正朝,高木 浩光,山本 一郎
社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!の感想
本当に羨ましい海外旅行の楽しみ方をしている。 見た景色から、なぜその国にその光景が生まれたのかを考えられるのは絶対楽しい。 それを知るために多少高くても現地ガイドをつけるのは良いなと思った
読了日:05月03日 著者:ちきりん
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)の感想
雇われ人として働いているのは、会社に貢献し国に税を納めるだけのラットレースというのはドキッとする。 ファイナンシャル・インテリジェンスを行動に移す度胸、リスクを怖がる恐怖心を抑える力、アドバイスしてくれる人の意見を素直に聞き入れる率直さと、アドバイスしてくれる良い専門家を見つける人間力。 一筋縄ではいかないけど、ラットで終わるのは嫌だな。
読了日:04月15日 著者:ロバート キヨサキ
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられるの感想
今の仕事に不満はないけど、このまま60、70まで同じことをやり続けるのはやっぱりあまりにもつまらない。2つ目の人生を生きるのに必要なのは必ずしもお金ではないわけで、それを考えると盲目的に昇進、昇給を目指すのは虚しい話で。何のために何をしていて、そこから何が得られてるのかを意識していないとそのうち定年になってるんだろうなぁ。
読了日:03月28日 著者:ちきりん
働く女性が知っておくべき ビジネスファッションルール (最高の自分を演出する)の感想
この類の本は大したこと書いてないだろう…と思いつつ、会社で活躍している女性リーダーの推薦図書だったので一応。やっぱり見た目で出来そうな人かどうか判断してしまう部分はあるし、その第一印象で態度を変えることは自分もある。 迷ったら男性がその色を着るかで選びなさい、というのは若干もやっとしつつ結局その通りなんだろうなと。あとは、どうせならもっと写真をつけてほしかった。
読了日:03月02日 著者:大森 ひとみ
なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか? アマゾンに勝つ! 日本企業のすごいマーケティング (光文社新書)の感想
スタディサプリ、オイシックス、AirCloset、LINEなど。何となくその戦略を聞いたことはあるけど改めてまとめてあるものを読むと面白い。 大体のものが満ちたりたなかで何にお金を払うのか。売る側の目線も良いけど、何にお金をかけることで満たされるのかという消費側の視点で考えるのも良い。
読了日:02月29日 著者:田中道昭,牛窪恵
川の光 外伝の感想
川の光本編で出てきた登場人物を使った短編集 グレンの話は本編と同じ面白さがあったけど、他はそんなに好みじゃなかった…
読了日:02月23日 著者:松浦 寿輝
白い人・黄色い人 (新潮文庫)の感想
孤独とか、嫌悪とか、無気力とか、疲労感とか 暗くてドロドロしたものを綴った感じ? 宗教が持つ意味を考えさせられると同時に、結局そんなものじゃどうしようもないことばっかり
読了日:02月20日 著者:遠藤 周作
日中は異文化だから面白い: 言語と文化のプロたちが綴るエッセイ集の感想
ネットへの投稿を本にしたもので読みやすかった 中国語は発生順の論理、確かにという感じ
読了日:02月16日 著者:相原 茂
川の光2 - タミーを救え!の感想
1が面白かったので 1が家族愛だったのに対して2は友情もの。1よりも現実味が薄かったのがちょっと…
読了日:02月14日 著者:松浦 寿輝
川の光の感想
児童文学って馬鹿にできない。巡り巡る縁だとか、危機を察知する力とか、大切な人を思う気持ち。人生って感じ。 特に、ブルーの事を思い出してスズメの子を助けるところが好き
読了日:01月31日 著者:松浦 寿輝
大切な人に使いたい美しい日本語の感想
良い表現に敏感に、そして素直に美しいと思える人になりたい
読了日:01月22日 著者:山下 景子
脳に棲む魔物の感想
途中 ドキュメンタリーにしてあるダイジェストだけで見たい…。
読了日:01月19日 著者:スザンナ・キャハラン
雪のひとひら (新潮文庫)の感想
綺麗な話なんだろうけど、この暖かさを解釈できるほど自分の心が綺麗じゃなかった
読了日:01月19日 著者:ポール ギャリコ
チヨ子 (光文社文庫)の感想
1作目、雪娘の衝撃が一番大きかった。 嫉妬と言うと平べったいけど、誰だって認められたいし、特別でありたい。その気持ちを自分の中で消化して努力に結び付けられるかどうか。 短編集は好みじゃないけど、後半でどんでん返しのような種明かし、という話が多かったのは良かった。
読了日:01月19日 著者:宮部 みゆき
死ぬときに人はどうなる 10の質問 (光文社知恵の森文庫)の感想
前半5,6回は泣きかけた。余命が分かっている末期ガン患者が、どのように最期を迎えるのか。 多分死ぬのは、そんなに楽じゃない。けど、その瞬間を誰かに見ていてもらえるだけ幸せなんだろうとも思った。
読了日:01月17日 著者:大津 秀一
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