さて、前回までの記事で、自分のPCからルータにつながるまでの経路は分かりました。
次は、LANの次、WANの世界です。
WANの先にインターネットがあるような図になっていますが、正確には、LANもWANもインターネットの一部。
インターネットの一番端っこがLANの中のPCだと思ってください。
PCからルータまでは、有線LANならCSMA/CD方式、無線LANならCSMA/CA方式で繋がっています。
一般ユーザーはプロバイダに契約して、プロバイダ経由でインターネットに接続します。
さて、通信するためには規格が必要です。
例えば有線LANでは、CSMA/CD方式を使ってイーサネット(IEEE802.3)という規格で通信していました。
これらの規格をプロトコルと呼びます。
以下で説明するTCP/IPというのは、インターネットを利用する上で利用されるプロトコル群の総称です。
TCP/IP
WANの中(プロバイダの先のインターネットも含む)で利用しているプロトコルがTCP/IPです。
TCP/IPは以下の4つのレイヤで構成されています。
- LANレベルのプロトコル
PCとルータを結びます - LANを中継するプロトコル
ルータとルータを結びます - 正しいプロセスに配送するプロトコル
メールを送るための伝送なのか、Webを閲覧するための伝送なのかを認識します - 各アプリケーションの動作を定めたプロトコル
この4つのレイヤには、それぞれ名前がついています。また、TCP/IP方式では、データは各レイヤの適切なプロトコルを用いて処理されます。
OSI基本参照モデル
TCP/IPが事実上の標準となる前に、ISOがOSI基本参照モデルと呼ばれる7階層のモデルを提案しました。