統計検定2級に合格しました!
記憶が新しいうちに、合格体験記をまとめておこうと思います。
受験しようと思ったきっかけ
仕事で理論在庫の導入を提案したのですが、理論在庫の計算の中身が全く分かりませんでした。
計算式自体は別の人が作成済みで、私はExcelでやってある計算と同じことをSaaSソリューションでできるようにするだけで良かったのですが、流石に中身が分からないものを元Excelと同じ答えになるから合っていると言い張るのは良くないなと思いました。
ExcelのSTDEV関数の計算方法が分散の平方根だと思っていたら、どうやら不偏分散の平方根らしいと分かり、不偏分散ってなんだ?なんで(n-1)で割るの?と分からないことだらけ。
統計やデータ分析関係の仕事をしているわけではありませんが、数字に強い人になりたい!久々に数学をやりたい!と思い、統計の勉強を始めました。
どうせなら資格を目指そうと思い、大学基礎課程レベルと言われる統計検定2級の受験を決めました。
受験前のスキル
- 国立文系大学を受験したので、高校時代は文系の中では数学が得意な方
- 大学入学後は一切数学に触っていないので、ブランクは7年くらい
- プログラミングはするけど数学も統計も長らく使っていない
AIとか触らないプログラミングで求められる数学は、数学というより国語力×算数力ですよね、、、 - 微分はなんとなく覚えてるけど積分のやり方は忘れた
- \(2^{-1}\)の答えが分からない
勉強方法
本格的に勉強を始めたのは12月頃。とはいえ、平均勉強時間は30分/日くらいだと思います。CBT方式なら受験日を自由に決められるので、過去問も解いて自信がついてきた3月上旬に受験しました。
- 統計WEBを一周:受験3か月前
無料で統計の勉強ができる有難いサイト
初級編はさすがに簡単だったので、基礎編から始めました。
大事そうなポイントはOneNoteにメモしながら進めました。 - 過去問3回分(カンニングあり):受験2か月前
公式サイトに5回分の過去問が掲載されていました。
統計WEBを見ながら作ったメモのカンニングはやっても良いことにして、解けなかった問題の内、暗記が必要なものはメモに追記していきました。
この作業によりメモ(チートシート)が充実していきます。 - 過去問4回分(カンニングなし、時間制限なし):受験2か月~1か月前
最終的にはチートシートの内容を覚える必要があるので、カンニングなしで問題を解き始めました。
公式サイトに載っていない2016年~2017年の過去問集を購入しました。
ただ、一日に試験時間と同じ90分の連続した勉強時間を確保するのは難しいので、毎日5問ずつ解く、くらいのペースです。
並行して以下を進めます。- 過去問で間違えた問題の復習
- チートシートの暗記
- 過去問2回分(カンニングなし、時間制限あり):受験1週間前
受験1週間前にようやく90分の制限時間を意識して問題を解きました。
統計検定は、それなりにスピード勝負です。
特に根拠もなく時間は余裕だろうと思っていたので焦りました、、、
この時点では2019年6月の過去問が制限時間ギリギリで83%正解、2021年6月は20分追加して60%正解でした。
ペーパーで受験すると70%がボーダーなので、2021年6月に受けていたら落ちていたことになります、、
統計WEBの年度別試験難易度の記事で、2021年6月は異様に難しかったと書いてあるのを見て安心していました。 - 最後の追い込み
チートシートの内容を暗記できているか、毎日確認テストをしていました。
間違えた過去問の解きなおしたり、理解していないと思った内容を統計WEBで確認したり、Youtubeでヨビノリの講義を見たりしました。
作成したチートシートはこちらの記事で公開しています。
本番
試験環境
CBT方式では、パソコンで試験を受けるので、各地のパソコン教室などで受験します。
パソコン教室のくせにホームページのUIが悪かったことから、あんまりシステマチックな環境ではないんだろうなと覚悟はしていましたが、、、今までの試験会場の中で一番悪かったと思います。
仕切りがあるだけで試験会場と受付やパソコン教室の部屋が分かれているわけではないので、音は全部聞こえます。
大通り沿いだったので車の音も聞こえますし、人が入ってきた音も、試験管が別の人に別の試験の説明をしている音も聞こえます。
何なら音楽までかかっていました。
配布されたのはラミネート加工された数値表とA4用紙2枚とサインペン。
ラミネート加工された紙とサインペンなので、手でこするとすぐに消えます。
表面だけでなく裏面も一部使いましたが、裏面を使っていたら机がサインペンで汚れてしまいました。拭けばとれるでしょうが、申し訳ないです。
スペースは電卓とA4用紙1枚がギリギリおける程度。
他はモニターとマウスとキーボードに占拠されているので、かなり手狭でした。
問題傾向
過去問で言うと、2021年6月が一番似ています。
大問が多く、1つの大問に小問が複数付くことはほとんどありませんでした。
小問が多い方が問題文を理解するのにかかる時間が短いので、2019年までの出題傾向の方が私は楽でした。
過去問より公式だけではどうにもできない問題や、ひねった問題が多かったような気がします。
これも2021年6月に近いですね。
問題文前半でカイ二乗分布の話をしているけど、実際に使うのはF分布の分散分析、というように、国語力のようなものを求められる問題も多かったと思います。
逆に言えば、分散分析の公式を覚えていなくても解けるようになっていたと思います。
時間的には、急いで解いたこともあって20分余りました。
これは私が過去問演習の反省から相当急いで解いたからで、普通に見直しながら解いたら時間は余らなかったと思います。
結果発表
試験時間いっぱいまで見直しをしました。過去問演習では、特に前半の問題でつまらない計算ミスや勘違いをすることが多かったので。。。
試験時間が終わると、「試験終了です。画面の指示に従って進めてください」というようなポップアップが出てきます。
画面の指示に従ってアンケートに答えると、すぐに結果発表です。
試験監督に言って結果を印刷してもらいます。
対面している試験監督に合否がバレるので、不合格だったら気まずい感じになるなーなんて考えていました。
何ならA判定合格の可能性まである得点で、良かったです。