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結婚式なんて面倒なだけだと思っていた自分が結婚式を成約した話

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結婚に憧れなかった理由

この度婚約しました。

大学時代には自分は結婚しないだろうと思っていました。

両親が不仲だった時期があったこと。
見るからに父より優秀そうなのに、仕事を辞めて専業主婦になった母を可哀そうだと思っていたこと。
父と不仲なのに、離婚する選択肢がなさそうな母を見ていて悲しかったこと。
そんな母を作ったのは子供である自分の存在だったこと。
父の単身赴任が始まると母が生き生きしだしたこと。

理由は色々ありますが、誰かと一緒に住むことも、子供のせいで仕事を辞めるのも嫌だったというのが主な思いでした。

しかし、大学を卒業して仕事を始めると、だんだん気持ちが変わっていきました。

仕事は好きですし、辞めるつもりはありません。
仕事で周囲に認められるのは快感です。
でも、どれだけ綺麗なキャリアを作ったところで私にしかできない仕事なんてそうそうできないだろうということに嫌でも気づきます。

人間関係はどんどん希薄になるし、自分という存在が社会の中に存在しているのかどうかすら怪しいような気持ち。

そんな中で、学生時代から付き合っていた彼と過ごす時間は、嫌いではありませんでした。
彼の目にはきちんと私が映っていて、自分の存在を自分で確かめることができました。
結婚を決める前に、同棲してみて生活できるかどうか確かめようとは言っていましたが、同棲を始める時には「この人と結婚するんだろうな」と思っていました。
まあ、でなきゃ同棲なんてしないよね。

1年2か月の同棲生活の後、彼から突然のプロポーズ。
仕事上は旧姓のまま働く予定だったので、結婚するかどうかは私にとって大きな問題ではなく、子供ができる前ならいつでも良いと思っていました。
彼が言う「そのうちね」がどのくらいの期間なのか疑問はありましたが、思っていたより早かった、という感想でした。

なぜ結婚式をするのか

とにかく、婚約したからには次に決めるべきは結婚式です。
準備が大変と噂の結婚式。世の中の大半のカップルが文句を言うように、うちの彼氏も結婚式の準備をマメにやれるような人ではありません。
最初から分かっているだけまだマシでしょう。
結婚式をやると決めたら、私が一人で準備をするんだろうなと思っていました。

それでも結婚式をやると決めたのは、それが「今しかできないこと」だからです。
仕事も、勉強も、育児も、もっと先にもできます。
でも、若くて綺麗な20代は今しかないし、結婚を理由に友人を集めて自分主催のパーティーを開けるのも今しかない。
そう思ったら猛烈にドレスが着たくなってきました。

親や友人に報告して、式場も決めた今はもっと結婚式がやりたくなっています。
今までイベント運営なんてやってこなかったので、何を提供したら皆に喜んでもらえるか、自分が結婚式で何を伝えたいのか考えるのが楽しいです。
考えてみると、親に向けて小恥ずかしい手紙を読むのも、自分たちの半生を振り返るプロフィールムービーを作るのも、この先もずっと付き合っていきたい友人を招待するのも、結婚式をやらないとできないこと。
後から後悔しない人生にするために「今しかできない」ことを選ぶのは大事だと思いました。

式場が決まらない

さて、結婚式をやると決めたもののブライダルフェアにいくつか行ってもどこが良いのか分かりません。
無駄に高いのは嫌、くらいしか選択基準がないからです。
格別結婚式に憧れがあるわけでもないので、やりたい演出も、ドレスへのこだわりもない。
どうしてもガーデンウエディングが良いとか、大階段が欲しいとか、そういう希望がないのです。

そんな私に式場を決める勇気をくれたのが「無駄に安い」式場でした。
その時点で見ていた一番高い見積もりの半額以下でした。
「挙式無料キャンペーン」なんていう嘘くさい広告に一応乗っかって応募してみたら当選、まあ誰でも当選する仕組みなんだろうとは思いましたが、、

予算感が完璧なうえ、見学の案内もとても上手でした。
「一生に一度の結婚式、大切な家族と友人の顔をそばで見ながら、アットホームな会にしましょう」
自分の中に腹落ちするものがありました。
大階段から派手に登場したいわけでもないし、大きなケーキに入刀したいわけでもない。
そうか、私はもともと自分主催のパーティーに、私にとって大切な人に集まってもらって、時間を共有したかったのか。

ただ、その会場で結婚式を挙げたいとはどうしても思えませんでした。
予算感は完璧なのに、なんとなくワクワクしない。
普通のオフィスビルに綺麗なテーブルを並べただけのような、圧倒的日常感。

この体験で私の結婚式のテーマが決まりました。
「上質アットホーム」

ブランドドレスにこだわりはないし、大きなケーキも要らないし、派手な登場もしなくて良いし、これからも付き合っていきたい40名くらいしか呼ぶつもりがない。
でも、その40名には来て良かったと思ってもらえる会にしたい。
見栄を張りたいわけではないけど、非日常感を味わってもらえるアットホームな会。

貸し切りのゲストハウスウエディングが答えだと思いました。

もう一度式場選びをするなら

「上質アットホーム」と決めてからの式場選びはとてもスムーズでした。
速すぎたと言っても良いのかもしれない。

決めた式場に後悔はありませんが、敢えて言うなら式場の割引方は調べてから行けばよかったと思いました。
値下げ額の平均は30万だそうです。
難しい顔をして黙っていても値下げ額は変わらないので、式場に行く前に値引き交渉の仕方を勉強しておくべきだったと思いました。

最低人数の指定も求められるので、ゲスト人数の確実な下限ははっきりさせておかないと、呼ぶつもりのなかった人を勧誘することになってしまいます。

見学件数については、他の貸し切りゲストハウスも見ておきたかった気もするし、見たところで似たりよったりだっただろうとも思います。
最終的には1か所に決めるしかないんだから、たくさん行っても仕方ないかな、と。
就活と同じですね。

私たちの結婚式は1年後。
何をしたいのか、何を伝えたいのか、誰と過ごしたいのか、イメージを膨らませながら準備を進めていこうと思います。

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